Medical

治療の流れ

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最小侵襲 歯周病治療

治療の流れ

step01

精密検査

(2時間)

  • STEP 01

    口臭検査

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    口腔内のガスをシリンジで抜き取り、オーラルクロマ(口臭ガス測定器)で代表的な3種類の口臭ガスを測定測定します。

  • STEP 02

    口腔内写真撮影(12枚)

    口腔内を撮影して記録し、歯肉の炎症の改善の判定に用います。

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  • STEP 03

    唾液検査

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    患者さんごとに異なる虫歯のなりやすさ(カリエスリスク)を調べる検査です。

  • STEP 04

    位相差顕微鏡検査

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    肉眼では見ることのできない口腔内の細菌(T.denticola菌)を確認します。

  • STEP 05

    歯周病菌遺伝子検査(リアルタイムPCR法)

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    位相差顕微鏡で確認できないほど小さな菌(P.gingivalis菌・T.forsyensis菌)を確認します。
    この検査では歯周病菌の数も数字ではっきりと確認できます。

  • STEP 06

    精密レントゲン写真

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    パノラマレントゲン写真より精密なレントゲン写真を、部位ごとに撮影し記録します。

  • STEP 07

    3DSトレー(ペリオプロテクト)型取り

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    患者様の歯の形に合ったマウスピースを作成し、その中に3DSペーストを入れてご家庭で除菌を行います。
    菌の温床である歯周ポケットを覆うように薬剤を作用させるため、悪玉細菌だけを除菌できます。

step02

治療第1回目

(1時間30分)

  • STEP 01

    血糖値測定

    歯周病と関連性のある糖尿病。治療前の血糖値を測定します。

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  • STEP 02

    染め出しによる磨き残しチェック

    歯垢=プラーク(細菌の塊)を専用の染め出し液で染めて磨き残しを確認してもらい、歯ブラシの指導を兼ねて、染められた歯垢を落とします。
    歯肉縁上の歯垢をしっかりと落とすことは次の処置である歯肉縁下の歯周ポケット洗浄においても重要です。

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      しっかりと磨けているように見えますが

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      染め出してみると磨き残しがたくさんあるのがわかります。

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      歯ブラシ指導を兼ねながら染色液で染められた磨き残しである歯垢を丁寧に落としていきます。

  • STEP 03

    高純度活性化次亜塩素酸水で歯周ポケットの超音波洗浄

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    白血球と同じ成分で殺菌する、身体にも安全な機能水が「高純度活性化次亜塩素酸水」です。
    中垣歯科医院では3種類の高純度活性化次亜塩素酸水をスケーリングにも使っています。

  • STEP 04

    ナノバブルオゾン水で歯周ポケットの超音波洗浄

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    オゾンは塩素の7倍の強力な殺菌力を有します。
    オゾンは気体で水には溶けないので気泡(バブル)の中にオゾンガスを封じ込めて使用します。
    通常サイズの気泡(バブル)では浮力が働き歯周ポケットの超音波洗浄に使用することが出来ません。ナノテクノロジーにより作り出した微細なナノサイズの気泡(ナノバブル)にオゾンガスを封じ込めて超音波と併用して殺菌します。

  • STEP 05

    歯面の歯石除去

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    歯肉縁上の歯垢を取り除き、歯周ポケット内を強力殺菌してから歯石の除去を行うことで菌血症のリスクを抑えています。

  • STEP 06

    舌クリーニング

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    舌の汚れ(舌苔)をタングスクレバーで取り除きます。

  • STEP 07

    歯周組織精密検査

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    歯周組織を丁寧に診査して、コンピューターにデジタル入力します。歯周病の進行度がカラーの歯周組織精密検査表としてまとめられます。色がついているところが悪く、モノトーンのところが健康です。
    定期的に審査、記録し、経時的に色の変化を比較することで歯周病の改善、悪化が一目でわかります。

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  • STEP 08

    着色除去 パウダークリーニング
    +PMTC(Profetional Mecanical Tooth Cleaninng)

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    微粒子のパウダーを歯面に吹き付けて着色を除去し、専用のペーストを使いラバーカップで歯面を仕上げます。

  • STEP 09

    フロス

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    歯と歯の間の隣接面をフロスと専用のペーストを使いクリーニングします。

  • STEP 10

    活性酸素の除去

  • STEP 11

    スターターキット・抗生物質の説明

step03

治療2~8回目

(1時間~1時間30分)

  • STEP 01

    高純度活性化次亜塩素酸水による歯周ポケット洗浄

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    ポリリン酸含有の高純度活性化次亜塩素酸水を用いて、歯周病菌を徹底的に除菌・溶菌します。
    次亜塩素酸水は悪玉細菌(歯周病菌・虫歯菌)を殺菌する作用がありますが、「ポリリン酸」を加えることで破壊された組織を修復し再生する効果が生まれ、歯周病治療の効果をさらに引き上げます。

  • STEP 02

    歯周ポケット内の歯垢・歯石除去(SRP)

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    歯周ポケットに入り込んだ歯石や、炎症を起こした組織を専用の器具で掻き出す作業です。THP認定衛生士が行います。

  • STEP 03

    マウスピースによる除菌

    歯の周りにいる悪玉細菌(虫歯菌は歯の表面・歯周病菌は歯肉溝、歯周ポケット)だけをマウスピースを用いて選択的に除菌します。

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  • STEP 04

    プロバイオティクスにより善玉細菌を増やす(ロイテリ菌の摂取)

    ノーベル賞の医学賞・生理学賞の診査本部があるスウェーデンのカロリンスカ医科大学が開発し、世界の63の地域と医療機関で導入されているヒト母乳由来の乳酸菌・ロイテリ菌は口内フローラと腸内フローラを悪玉細菌優位から善玉細菌優位へと導きます。

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    悪玉細菌が優位だと全身の全身の健康被害に繋がります。善玉細菌を優位にして全身を健康にしましょう。

step04

再評価/治療相談

(2時間)

術前・術後のデータを比較し、歯周病菌の悪玉細菌優位の菌叢が善玉細菌優位の菌叢に変化したかを確認し、
今後の治療についてDrと相談します。

改善例

歯周組織精密検査表の改善

  • 初診時

    色が付いているところ(磨き残し、出血、排膿、深い歯周ポケット)が良くないところです。磨き残し、出血、排膿、深い歯周ポケット、歯の動揺が見られます。

  • 初診時

    上記の症状が殆ど改善されました。カラフル(悪い:病的)からモノトーン(良い:健康)に変化したことで歯周組織の著しい改善が一目で解ります。

位相差顕微鏡像の改善

  • 初診時

    スピロヘーター(らせん菌)、運動性の桿菌などの悪玉細菌が多く観察できます。

  • 治療後

    悪玉細菌が消え、殆どが日和見菌、善玉細菌となりました。

遺伝子検査リアルタイム
PCR法の改善

初診時

レッドコンプレックスの歯周病極悪3菌種(P.g菌・T.d菌・T.f菌)を含む歯周病極悪5菌種(3菌種にさらにA.a菌、F.n菌を加えて5菌種)が、A.a菌を除き4菌種が基準値をはるかに超えていましたが、基準値以内に治まりました。
そして、問題となる極悪細菌数が基準値以上であった初診時検査に対して治療後の治療後検査では基準値以内に治まりました。

ガスクロマトグラフィーによる
口腔内細菌の産生する
悪臭ガス(口臭)の低減

  • 初診時
  • 治療後

細菌が産生する口臭ガスである硫化水素とジメチルメルカプタンの発生が激減しました。ジメチルサルファイドにおいても4分の1以下に減少しました。

step05

メインテナンス

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繰り返し、歯周病菌に感染しないように定期的に細菌レベルで管理します。

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